犬が誤食したら、食べた物・量・時間が分からなくても、毒性のある物や異物の可能性がある場合は、症状がなくても動物病院へ電話で相談してください。けいれん、呼吸の異常、意識がぼんやりしている、繰り返し吐くなどの症状があれば、夜間でも救急対応の動物病院を受診する目安です。
犬の誤食で、すぐに病院へ行く目安
次のいずれかに当てはまる場合は、様子を見ずに動物病院へ連絡してください。受診前に電話を入れると、必要な処置や持ち物を確認できます。
- チョコレート、ぶどう・レーズン、キシリトール入り食品、玉ねぎ・ねぎ類を食べた
- 人の薬、農薬、殺虫剤、洗剤、化粧品などを食べた、なめた、こぼした
- 電池、針、串、骨、ひも、布、ビニール、石などを飲み込んだ可能性がある
- 食べた物や量が分からない
- 体の小さい犬、子犬、高齢犬、持病のある犬が誤食した
- 誤食後に症状が出ている
危険な物は、食べた直後に症状がなくても後から影響が出ることがあります。特に薬品や薬、キシリトール、電池、鋭い物は、症状が出るまで待たずに相談してください。
次の症状があれば、緊急受診の目安
以下の症状がある場合は、誤食の種類が分からなくても緊急性があります。移動中に悪化することもあるため、病院へ電話しながら受診の準備をしてください。
- 呼吸が苦しそう、舌や歯ぐきの色が白い・青紫色になっている
- 意識がぼんやりしている、立てない、ふらつく
- けいれん、震え、ぐったりしている
- 繰り返し吐く、吐こうとして吐けない
- 血を吐く、血便が出る、黒い便が出る
- お腹が張っている、触ると強く痛がる
- よだれが大量に出る、口を気にする、飲み込めない
- 急に水を大量に飲む、尿が極端に増える・出ない
吐いた物や便に異物が混じっていても、原因がすべて排出されたとは限りません。症状が続く場合や異物を飲み込んだ可能性がある場合は、受診してください。
誤食した物によって受診の判断が変わる
| 誤食した可能性がある物 | 受診の考え方 |
|---|---|
| チョコレート、キシリトール、ぶどう・レーズン、玉ねぎ類 | 量や犬の体重によって危険性が変わるため、症状がなくても早めに相談する |
| 人の薬、農薬、殺虫剤、洗剤など | 成分によって対応が異なるため、すぐに動物病院へ連絡する |
| 電池、針、串、骨、石など | 消化管を傷つけたり詰まったりする可能性があり、早めの受診が必要 |
| ひも、布、ビニール、靴下など | 腸に詰まることがある。口や肛門から見えていても、無理に引っ張らず相談する |
| 少量の一般的な食品 | 食材、量、犬の体格によって異なる。症状があれば受診し、判断に迷う場合は電話相談する |
同じ食品でも、犬の体重、食べた量、商品に含まれる成分によって危険性は変わります。「少しだけだから大丈夫」と自己判断せず、食べた物の名前と量を伝えて確認してください。
誤食したときに自宅でしてはいけないこと
自己判断で吐かせないでください。塩や牛乳を飲ませたり、指を入れたりする方法は、状態を悪化させるおそれがあります。吐かせる処置が適するかどうかは、誤食した物や時間、犬の状態によって異なります。
特に、洗剤や薬品、鋭い物、電池を飲み込んだ場合は、吐くことで食道や口の中をさらに傷つける可能性があります。動物病院の指示があるまで、食べ物や水を無理に与えないようにしてください。
病院へ連絡するときに伝えること
受診の判断を早くするため、次の情報を整理して伝えます。分からない項目があっても、分かる範囲で相談してください。
- 誤食した物の名前、商品名、成分表示
- 食べた可能性のある量
- 食べた時刻、または最後に確認できた時刻
- 犬の体重、年齢、持病、服用中の薬
- 現在の症状と、吐いたかどうか
商品の袋、薬のシート、成分表示、誤食した物の残り、吐いた物の写真などがあれば、病院へ持参または写真で見せると確認に役立ちます。異物の現物を持参する場合は、犬が再び口にしないよう袋などに入れてください。
症状がなくても病院へ相談したほうがよいケース
毒性のある物、薬品、薬、電池、鋭い物、詰まりやすい異物を食べた場合は、元気に見えても相談が必要です。中毒や腸閉塞は、初めは目立った症状がなく、時間がたってから悪化することがあります。
一方、危険性の低い物を少量食べたように見える場合でも、犬の体格や食材によって判断は変わります。食べた物と量を確認し、少しでも迷うなら、かかりつけの動物病院に電話してください。
最初に行うことは、犬を誤食した場所から離し、食べた物・量・時間を確認して動物病院へ連絡することです。呼吸や意識に異常がある、けいれんしている、ぐったりしている場合は、確認に時間をかけず緊急受診を優先してください。







