猫のフードを切り替えると吐くのはなぜ?

猫のフードを切り替えると吐くのはなぜ?

猫のフードを切り替えたあとに吐く主な理由は、胃腸が新しい原材料や栄養バランスに慣れていないことです。急に全量を新しいフードへ変えた場合や、食べる量・速さが変わった場合に起こりやすくなります。

ただし、吐く回数が多い、元気や食欲がない、下痢などを伴う場合は、フードの切り替えだけが原因とは限りません。症状が続くときは動物病院で診てもらいましょう。

猫がフードの切り替え後に吐く主な理由

胃腸が新しいフードに慣れていない

フードが変わると、原材料、脂肪分、食物繊維、粒の大きさや硬さなどが変わります。猫の消化器が変化に対応できず、一時的に吐いたり、軟便になったりすることがあります。

特に、今までのフードから新しいフードへ一度に切り替えた場合は、胃腸への負担が大きくなります。

新しいフードを急いで食べた

香りや味が好みに合ったフードへ変わると、猫が勢いよく食べることがあります。食後すぐに、粒やフードの形が比較的残った状態で吐いた場合は、食べる速さや一度に食べた量が関係している可能性があります。

この場合、胃の中で消化が進む前に戻す「吐き戻し」のこともあります。吐く前にお腹を大きく動かしていたか、食後どのくらいで出したかを確認すると、状況を伝えやすくなります。

新しいフードが体質に合っていない

特定の原材料や成分が猫の体質に合わず、嘔吐や下痢、皮膚のかゆみなどが出ることもあります。ただし、1回吐いただけでは食物アレルギーや不耐性とは判断できません。

同じフードを食べるたびに症状が出る、下痢やかゆみも繰り返すといった場合は、自己判断でフードを次々に変更せず、獣医師に相談してください。

フード以外の病気や誤食がある

フードを変えた時期と嘔吐が始まった時期が近くても、原因がフードとは限りません。毛球、胃腸の病気、腎臓病などの体調不良や、異物・人の食べ物などの誤食が隠れている場合もあります。

フードを元に戻しても吐く、食事と関係なく吐く、症状が悪化する場合は、フードの切り替えだけで説明しようとしないことが大切です。

吐いたときに最初に確認すること

まず、吐いた回数とタイミングを確認してください。次の内容を記録しておくと、原因の判断や受診時の説明に役立ちます。

  • 新しいフードを食べ始めた日
  • 新旧のフードをどのくらいの割合で混ぜたか
  • 食後何分または何時間で吐いたか
  • 吐いたものの状態や色、血が混じっていないか
  • 食欲、元気、水を飲む量、排便の変化
  • フード以外の物を食べた可能性

食後すぐに、ほとんど消化されていないフードを苦しそうにせず出した場合は吐き戻しの可能性があります。一方、吐く前に何度もえずく、腹部を収縮させる場合は、一般に嘔吐と呼ばれる状態に近いと考えられます。

フードは急に変えず、少しずつ切り替える

新しいフードに切り替えるときは、通常は1〜2週間程度かけて、旧フードの割合を少しずつ減らす方法が使われます。猫の体調やフードの種類によって適した期間は異なるため、商品に切り替え方法の案内がある場合はそれも確認してください。

  1. 最初は、これまでのフードを多めにし、新しいフードを少量だけ混ぜます。
  2. 吐く、下痢をする、食欲が落ちるなどの変化がないか確認します。
  3. 問題がなければ数日ごとに新しいフードの割合を増やします。
  4. 症状が出たら、切り替えを進めず、猫が食べられる状態に戻して動物病院へ相談します。

切り替え中に一時的な変化があっても、短期間でフードを何度も変更すると、どのフードが合わないのか分かりにくくなります。特別な指示がない限り、猫の状態を記録しながら変更を止めるかどうかを判断してください。

吐いたあとの食事で気をつけること

吐いた直後に、普段と同じ量を一度に与えると、再び吐くことがあります。症状が落ち着いていて食欲がある場合は、獣医師の指示に従いながら、少量を複数回に分けて与える方法があります。

ただし、猫は食べない時間が長くなると体調を崩すことがあります。自己判断で長時間の絶食を続けず、食べられない場合や繰り返し吐く場合は、早めに動物病院へ相談してください。

水は飲めるようにしておきます。ただし、水を飲んでもすぐ吐く場合は脱水につながるおそれがあるため、受診を急いでください。

すぐに動物病院へ相談したい症状

次のような症状がある場合は、フードの切り替えによる一時的な変化と決めつけず、早めに動物病院へ連絡してください。

  • 短時間に何度も吐く
  • 水を飲んでも吐く
  • 元気がない、動きたがらない
  • 食事をまったく取らない
  • 血が混じっている、黒っぽいものを吐く
  • 下痢、腹部の痛がり、発熱のような様子がある
  • ひも、ビニール、植物、人の薬などを食べた可能性がある
  • 子猫、高齢猫、持病のある猫である

特に異物を飲み込んだ可能性がある場合は、吐かせようとせず、その物や包装が分かれば持って受診してください。

猫のフード切り替え後の嘔吐は、切り替え方と体調を分けて判断する

フードを変えた直後に1回だけ吐き、その後は元気や食欲があるなら、急な切り替えや食べる速さが関係している可能性があります。いったん切り替えを進めず、少量ずつにするなどの対応を検討してください。

一方、嘔吐を繰り返す、食欲や元気がない、下痢や血便を伴う場合は、フード以外の病気も考える必要があります。吐いた回数、食後の時間、吐いたもの、食欲と元気の変化を記録し、症状が続く場合は動物病院へ相談することが最初の対応です。