猫が誤食したとき、病院を受診する目安は?

猫が誤食したとき、病院を受診する目安は?

猫が誤食したときは、食べた物が危険物・異物である、量や時間が分からない、症状がある場合は、症状がなくても動物病院へ電話で相談してください。呼吸が苦しそう、けいれん、意識がぼんやりしている、繰り返し吐くなどの症状があれば、夜間や休日でも救急受診が必要です。

誤食後に自宅で吐かせるのは危険です。食べた物と量、食べた時刻、猫の体重や症状を整理し、動物病院の指示を受けてください。

猫の誤食で、すぐ病院を受診する目安

次のいずれかに当てはまる場合は、すぐに動物病院へ連絡し、受診の要否を確認してください。症状が出るまで待つと、処置の選択肢が少なくなることがあります。

  • 呼吸が苦しそう、口を開けて呼吸している、舌や歯ぐきが青白い
  • けいれん、ふらつき、意識がもうろうとしている、ぐったりしている
  • 何度も吐く、血を吐く、下痢が続く、血便がある
  • よだれが多い、口を痛がる、飲み込めない
  • お腹を痛がる、背中を丸める、触られるのを嫌がる
  • 食べない、元気がない、排便できないなどの変化がある
  • 薬品や薬、植物、食品など、危険性がある物を食べた可能性がある
  • 異物を丸ごと飲み込んだ、または何を食べたか分からない

症状がなくても、すぐ相談したい誤食

誤食直後は元気に見えても、後から症状が出る物があります。特に次のような物は、量が少なそうでも自己判断で様子を見ず、食べた物の名前と量を伝えて獣医師に相談してください。

  • 人用の薬、サプリメント、鎮痛薬、睡眠薬など
  • 洗剤、漂白剤、殺虫剤、塗料、化粧品などの薬品
  • ユリなど、猫に有害となる植物
  • チョコレート、カフェインを含む物、ネギ類、ぶどう・レーズン、アルコールなど
  • 電池、針、画びょう、ガラス、ひも、糸、ビニール、包装材など
  • 人用のガムや菓子など、成分に注意が必要な食品

危険性は、食べた物の種類だけでなく、猫の体重、食べた量、食べてからの時間、年齢や持病によって変わります。「少しだけ」「一口だけ」と思っても、判断に必要な情報をそろえて病院へ伝えましょう。

ひもや異物を食べたときは、症状がなくても受診を検討する

ひも、糸、リボンなどは、口や肛門から見えていても引っ張らないでください。体内で引っかかっていると、引っ張ることで消化管を傷つけるおそれがあります。

針や骨、ガラス、電池などの尖った物や壊れやすい物も、家庭で吐かせようとすると危険です。食べた可能性がある時点で、動物病院に連絡してください。

猫が誤食したときに、病院へ伝える内容

電話や受診時には、次の情報を伝えると、緊急度の判断や処置に役立ちます。

  • 食べた物の名前、商品名、成分
  • 食べた可能性がある量
  • 食べた時刻、または最後に確認できた時刻
  • 猫の体重、年齢、持病、服用中の薬
  • 吐いたか、下痢・よだれ・ふらつきなどの症状があるか
  • 現在の元気や呼吸の状態

商品の袋、薬のシート、植物の写真、吐いた物の写真や現物があれば持参します。残った物や包装を捨てず、成分表示を確認できるようにしておくと伝わりやすくなります。

自宅で吐かせたり、牛乳を飲ませたりしない

猫に塩水や牛乳、油などを与えたり、指を入れて吐かせたりしないでください。誤食した物によっては、吐くことで食道を傷つけたり、気管に入って呼吸障害を起こしたりする可能性があります。

水を飲ませる、食事を抜く、薬を与えるといった対応も、誤食した物によって適切かどうかが変わります。まずは動物病院に連絡し、指示があった場合だけ行ってください。

病院へ向かうまでにすること

  1. 猫を誤食した物から離し、残っている物を片づけます。口の奥に手を入れて無理に取り出すことは避けます。
  2. 食べた物、量、時刻、猫の体重、症状を整理します。
  3. かかりつけの動物病院へ連絡し、診察可能か、夜間救急へ向かうべきかを確認します。
  4. 商品や薬の包装、成分表示、植物の写真などを持って受診します。
  5. 呼吸が苦しそう、けいれんしている、意識が悪い場合は、移動中に悪化しないよう猫を安全なキャリーに入れ、病院へ向かうことを優先します。

受診を迷う場合は、病院に「何を、いつ、どれくらい食べた可能性があるか」を伝えてください。病院が休診中なら、地域の夜間救急動物病院へ電話で相談します。

様子を見られるケースは、獣医師が確認した場合に限る

危険性がないと確認できる物を少量食べ、猫に症状がない場合は、獣医師から自宅での観察を指示されることがあります。ただし、食べた物が不明、量が不明、子猫・高齢猫・持病のある猫である場合は、様子見が適切とは限りません。

観察中に吐く、元気がなくなる、食べない、下痢をする、呼吸や意識に変化があるなどの症状が出たら、すぐに再度病院へ連絡してください。

猫の誤食で受診するか迷ったときの判断

危険な物や異物を食べた可能性がある、量や時間が分からない、少しでも症状があるなら、受診を待たずに動物病院へ電話相談するのが目安です。特に呼吸困難、けいれん、意識障害、繰り返す嘔吐がある場合は、救急受診を急いでください。

最初にすることは、猫を安全な場所へ移し、誤食した物の包装や写真を確保して病院へ連絡することです。自己判断で吐かせたり、食べ物や薬を与えたりしないでください。