猫のおやつは、主食の代わりではなく、1日の摂取カロリーの10%以内を目安に与えます。量は「何粒まで」と一律には決められず、猫の体重・年齢・運動量・健康状態と、おやつのカロリーによって変わります。
猫のおやつの適量は「1日のカロリーの10%以内」
まず、主食とおやつを合わせた1日の摂取カロリーを考え、おやつに使う分をその一部に収めます。おやつのカロリーは、主食の量を減らさずに追加するのではなく、主食のカロリーから差し引いて調整します。
たとえば、猫の1日の目安カロリーが200kcalなら、おやつは20kcal以内が目安です。この場合、1個4kcalのおやつなら、計算上は5個までとなります。ただし、これは計算例であり、すべての猫に当てはまる量ではありません。
| 確認する項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 猫の1日の必要カロリー | 年齢、体重、体型、避妊・去勢の有無、運動量をもとに確認する |
| おやつのカロリー | パッケージの「1本あたり」「1個あたり」「100gあたり」の表示を見る |
| 与える個数 | おやつに使えるカロリーを、1個あたりのカロリーで割る |
「100gあたり」と表示されている場合は、1個または1本の重さを確認して計算します。表示が分かりにくい場合やカロリーが書かれていない場合は、与えすぎを避けるため、少量にとどめてください。
おやつを与えるときの基本的な方法
おやつは、猫の食事や健康状態を見ながら、少量を分けて与えるのが基本です。次の順番で調整すると、与えすぎを防ぎやすくなります。
- その日に与える分を先に取り分けます。袋から直接何度も与えると、合計量が分からなくなりやすいため、1日分を別の容器に分けます。
- パッケージでカロリーを確認します。1個あたり、1本あたり、1袋あたりなど、表示の単位を確認してください。
- 主食の量を必要に応じて調整します。おやつを追加した分、主食を少し減らします。ただし、主食を大きく減らしておやつで満腹にする方法は避けます。
- トレーニングやケアのごほうびとして少量ずつ与えます。爪切りやブラッシングの後など、目的を決めると習慣的な食べ過ぎを防げます。
- 体重と体型を定期的に確認します。体重が増えた場合は、主食とおやつの合計量を見直します。
おやつを与えるタイミングは、食事の妨げにならない時間にする
おやつは、主食を食べなくなるほど食事の直前に与えないことが大切です。食事の時間が決まっている猫なら、食後や食事と食事の間に少量を与える方法があります。
投薬やケアの補助として使う場合は、必要な量だけにとどめます。おやつをきっかけに要求が強くなった場合は、鳴くたびに与えるのではなく、決めた時間や行動の後だけに与えるとルールを作りやすくなります。
おやつの種類を選ぶときのポイント
健康な成猫であれば、主食が総合栄養食であることを確認したうえで、嗜好性や食べやすさを基準に選びます。おやつだけでは猫に必要な栄養を十分に補えないため、主食の代わりにはしません。
- カロリーが表示されているもの
- 1個や1本あたりの量を把握しやすいもの
- 猫が無理なく食べられる大きさや硬さのもの
- 開封後の保存方法と賞味期限を確認できるもの
水分の多いペースト状のおやつも、カロリーがあればおやつの量に含めます。「液状だから何本でもよい」「少量だからカロリーを数えなくてよい」とは限りません。
食べ過ぎを防ぐために気をつけたいこと
おやつの与えすぎは、体重増加や主食の食べ残しにつながることがあります。特に、家族がそれぞれ与える場合は、1日分の上限を共有しておくことが重要です。
次のような変化がある場合は、おやつだけでなく主食を含めた食事量を見直します。
- 体重が増えた
- 主食を残すようになった
- おやつを要求する回数が増えた
- 便がゆるくなった、吐くようになった
- 水を飲む量や排尿などに変化がある
吐く、下痢が続く、食欲がない、元気がないといった症状がある場合は、おやつを中止して動物病院に相談してください。症状の原因をおやつだけと決めつけないことが大切です。
子猫・高齢猫・療法食中の猫は個別に確認する
子猫は成長に必要な栄養を主食から取る必要があるため、おやつで食事量が減らないよう注意します。高齢猫も、歯や飲み込みの状態、持病によって適した硬さや種類が変わります。
腎臓病、糖尿病、尿路の病気、肥満などで療法食を食べている猫は、自己判断でおやつを追加しないでください。治療用の食事や薬に影響することがあるため、与えてよい種類と量を獣医師に確認します。
人間の食べ物をおやつにしてもよい?
人間用の食品を習慣的に与えるのは避けてください。味付けされた食品は塩分や脂肪が多く、猫に適した栄養バランスではありません。
特に、玉ねぎやにんにくなどのねぎ類、チョコレート、カフェインを含むもの、アルコール、ぶどうやレーズンなどは、猫に与えないでください。誤って食べた場合は、食べた物と量、時刻を確認し、動物病院へ相談します。
猫のおやつの量を決めるときの結論
猫のおやつは、1日の摂取カロリーの10%以内を目安にし、主食の量と合わせて調整するのが基本です。実際の個数は、おやつのカロリー表示を見て計算してください。
まずは1日分を取り分け、主食を食べる量や体重に変化がないか確認します。肥満、持病、療法食、子猫や高齢猫の場合は、与える前に獣医師へ相談すると安心です。







