猫の嘔吐は毛玉が原因か見分ける方法は?

猫の嘔吐は毛玉が原因か見分ける方法は?

猫の嘔吐が毛玉によるものかは、吐いた物の形だけでなく、吐く前後の様子や回数、食欲・元気を合わせて判断します。毛がまとまった細長い塊として出て、その後は普段どおりなら毛玉の可能性がありますが、毛が混じっていても原因が毛玉とは限りません。

毛玉が原因か見分けるポイント

毛玉が疑われるときは、次の特徴がいくつか見られます。

確認する点 毛玉が疑われる特徴
吐いた物 毛が絡まった、細長い円筒状または塊状のものがある
吐く前の様子 何度か「オエッ」とえずく、腹部を大きく動かす
吐いた後 短時間で落ち着き、食欲や元気が大きく変わらない
起こる頻度 たまに起こる程度で、短期間に何度も繰り返さない

ただし、毛玉が確認できない場合でも、飲み込んだ毛が便に混じって排出されることはあります。反対に、吐いた物に少量の毛が入っていても、早食い、胃腸炎、異物、薬物など別の原因で吐いた可能性は残ります。

毛玉以外の原因を疑う症状

次のような場合は、毛玉だけと決めつけず、動物病院への相談を検討してください。

  • 短時間に何度も吐く、または数日続けて吐く
  • 吐こうとするのに、ほとんど何も出ない状態を繰り返す
  • 食べない、水も飲めない、飲んでも吐く
  • 元気がない、隠れて動かない、腹部を痛がる
  • 下痢、便が出ない、排便時に苦しそうにする
  • 吐いた物に血、黒い粒状の物、異物が混じっている
  • ひも、ビニール、植物、薬などを口にした可能性がある
  • 子猫、高齢猫、持病のある猫が吐いた

特に、ひも状の異物を飲み込んだ可能性があるときは、口や肛門から出ているひもを無理に引っ張らないでください。腸を傷つけるおそれがあるため、早めに動物病院へ連絡します。

吐いた物から判断するときの注意点

毛玉は、透明な液体や黄色い液体、フードと一緒に出ることもあります。そのため、黄色い液体が混じっているという理由だけで毛玉と判断したり、フードが残っているから毛玉ではないと判断したりはできません。

また、吐く前に腹部を大きく動かしてえずいたなら「嘔吐」、ほとんど前触れなく食べた物が出たなら、食道から戻る「吐出」の可能性があります。吐出を繰り返す場合も、毛玉以外の病気を確認する必要があります。

自宅で確認しておきたいこと

一度だけ吐き、その後の元気や食欲に問題がない場合は、次の点を記録しながら様子を見ます。

  1. 吐いた時刻と回数を記録する。
  2. 吐いた物の写真を撮り、毛の塊、フード、液体、血や異物の有無を確認する。
  3. 吐く前に食べた物、食事の速さ、最近のフード変更を思い出す。
  4. その後の食欲、飲水、元気、排便、排尿を確認する。
  5. 再び吐く、元気がなくなる、水も飲めないなどの変化があれば動物病院に相談する。

水を飲ませようとして無理に口へ入れたり、人用の胃薬や下剤を与えたり、自己判断で吐かせたりしてはいけません。毛玉対策用のフードやペーストも、頻繁に吐く猫や持病のある猫では、使用前に獣医師へ確認してください。

毛玉を吐く回数が多いときは受診する

猫が毛玉を吐くこと自体はありますが、吐く回数が多い、毛玉を何度も吐こうとする、食欲や便通に変化がある場合は、毛玉が胃腸にたまっているとは限りません。皮膚のかゆみで過剰に毛づくろいをしている、胃腸の病気や異物があるなど、別の確認が必要なこともあります。

長毛種や毛づくろいが多い猫では、こまめなブラッシングで飲み込む毛を減らせる場合があります。ただし、ブラッシングをしていても嘔吐が続く場合は、毛玉対策だけで様子を見続けないでください。

猫の嘔吐が毛玉か迷ったときの判断

毛がまとまった塊として出て、吐いた後に元気・食欲が戻り、繰り返さないなら毛玉の可能性があります。一方、吐いた物に毛が混じるだけでは原因は確定できません。

まずは吐いた物の写真と、吐いた回数、食欲・元気・排便の変化を記録してください。繰り返す嘔吐や体調不良、異物の誤食がある場合は、毛玉だと思って様子を見ず、動物病院に相談しましょう。